【魂】シン・ゴジラという新しい神話〜やりたい事がわからない人への処方箋〜

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2016年の日本映画ブームの第一ヒットといわれているシン・ゴジラ

映画鑑賞後の意見は様々だ

ネットや周りの有意識者を調べると

・実写版エバじゃん
・日本人っていうのは最終的に何か終わりがくるまで動かないのか
・ゴジラ出現によって国家存亡の危機に直面した政治家と官僚のリアルなやり取り、
原発事故や首都直下地震のアナロジーとしてみると面白い

なんて意見がありましたが

私の感想は下記です。

1.いまの日本の空気を表している
物語の構造としてみると進撃の巨人と同じような構造なので、
なんとなくみんないまの日本の日常は急になくなってしまうかもしれない
ということを無意識で感じとっているのだろうな

2.日本人の絶望と希望をあらわしている
この作品では現在の日本人のいいところと悪いところをはっきりあらわしています。
日本人の悪いところは、
-問題がないと対処できない
日本人のいいところは
-問題やめざすところがはっきりすると、一致団結して恐ろしい集中力で物事を成し遂げる

この絶望の中で、希望を表現しているところがこの映画のすごいところだなと思いました。

そしてそれ以上に私は思ったことがあります。

それは、、、

この国には次のゴールを差ししめすリーダーが必要なのだろうな。
と感じました。

この国だけではありませんが、昔から

「富国強兵」、「欲しがりません勝つまでは」
「倒幕」、「追いつけ追い越せ」

こういったものがあると日本人は恐ろしいほど力を発揮します。

ただいまは次のゴールが見出せてないんだろうため

下記のような事象が発生しているのでしょう。

 

次のゴールがわからない

ゴールという対象がないから、問題もみつからない

どうしていいかわからない、でも現実は不満

とりあえずアメリカ的プロパガンダの影響を生まれる前から受けている
いまの世代は、個人の幸せとか幸せな生活とか(金、時間の自由)を追求
するのだろうと。

 

ヘーゲルの弁証法的な未来予測

「幸せ」という軸からヘーゲルの弁証法的な螺旋的発展でとらえると

集落や家族の幸せ(昔)お父さん世代の時代 cf:家族のために頑張って稼ぐ

個人の幸せ(いま)いまの時代 cf:ゆとり世代

他人や自分を区別しない”人”あるいは
人間やその他を区別しない”世界”の幸せ(螺旋的発展の未来)

ということを指し示していく人、リーダーが必要なんだなと
思いました。

もちろん、こういった理想の世界やスローガンは、
思想はある種の政治思想というか
プロパガンダと紙一重というか
プロパガンダ自体であるので

取り扱い自体は注意が必要でしょう。

 

個人の幸せを超えたところへ

ただしかし、すでに気づいている人も多いと思います
個人の幸せだけを追求してもなにかが違うということに
だからやりたいことが見えないのです。

ただなにをしたいかわからない、どうしていいかわからない。

私も同じでした。

その中で、手当たり次第に学習をはじめました。
世界情勢、歴史、哲学、科学、経済
など様々な分野を学習しました、現在もしています。

もし、やりたいことが見えない人は
自分の幸せではなく、自分と他者の幸せという視点を
持つと一気にやれることがみえてきます。

ただ私も具体的になにが一番世界にとって大事なゴールなのか?ということは
見えていません。

キーワードは過去と未来の統合だと私は思っています。
先ほどの例では幸せというテーマでしたが
具体的に過去の何と今の何を統合が世界の一番大事なことなのかは
まだ自分の中では確信はありません。

 

リーダー以外の道もあります

またリーダー以外にも道はあります。シン・ゴジラの中でも

未来を差ししめすリーダー(主人公)

次の世代が出てくる土壌を耕す旧世代(新首相)

政治と交渉力でリーダーの理想を取り仕切る実務者(主人公の友人)

科学と論理力で分析し新しい発見する(科学者)

現場の実際の作業で活躍する(警察官、自衛隊、消防隊)

様々な役割があります。

どの役割も素晴らしく、どの役割がなくとも現実は変わっていきません。

様々な道はあります。

あなたはどう生きますか?

私もまだ見えていない中で、個人としてできること

自分と他者の区別ない幸せということに寄与していくという
所存で日々生きております。

読んでいただきありがとうございました。